研究開発における国際化と多角化のマネジメントに関する研究

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21730298
• Research Institution: Shiga University
• Principal Investigator: 竹中 厚雄 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (30363899)
• Keywords: 国際経営 / 経営戦略 / 技術経営

Research Abstract

平成22年度は,前年度までの研究を引き継ぐ形で下記の作業を実施した。
(1)企業への訪問・インタビュー調査
(2)企業のR&D活動の国際化と多角化に関する定量的分析
(1)については,日本の自動車メーカーに対し,製品開発活動に関する聞き取り調査を実施した。また(2)については,企業のR&D拠点の海外立地の多様性の広がりと本社レベルのR&Dの多角化との関係性について,東洋経済新報社『海外進出企業総覧』,米国特許庁の特許データなどのデータベースを利用して,分析を進めた。
以上の作業のうち特に(2)について,当該年度は研究成果をワーキングペーパーとしてまとめた。
「日本企業におけるR&D拠点の海外立地の展開-エレクトロニクス産業の分析-」『リスク研究センターディスカッションペーパーシリーズ』J-9(平成23年3月)
分析結果からは,本社レベルのR&Dの多角化は,技術の補完を意図した海外R&D拠点の立地を促進することが示唆された。
今後はこの成果を再度検討した上で,査読つき学術誌等への投稿について検討していきたい。