2009 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルコンテンツ・プラットフォームの成立に関する研究
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21730315
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
生稲 史彦 Bunkyo Gakuin University, 文京学院・大学経営学部, 准教授 (10377046)
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Keywords | 経営学 / 技術経営 / コンテンツ / ソフトウェア開発 / 国際比較 / プラットフォーム |
Research Abstract |
本研究の目的は、デジタルコンテンツを提供する産業の発展を促し、国際的な競争力を有する産業とするシステム(デジタルコンテンツ・プラットフォーム)の成立条件を明らかにすることである。そのために、当初の研究実施計画では、国内の家庭用ゲーム産業、アニメーション産業の代表的企業を対象としたヒアリング調査を予定していた。しかしながら、企業との日程調整などに手間取り、十分に行い得なかった。そこでこの点を補うために、既存研究のサーベイを行うと共に、他の研究者とほぼ毎月研究会を開催した。また、実務家を招聘しての講演会をほぼ毎月開催した。こうした活動の結果、当初の研究実施計画で対象としていた家庭用ゲーム産業、アニメーション産業に留まらない知見を得ることができた。すなわち、音楽産業、携帯電話向けコンテンツ、国内外のアニメーション産業などについて知見を得ることができた。この成果を踏まえ、特にアニメーション産業の現状と今後を考えるために、中国(上海)のアニメーション産業の調査も前倒しで行った。来年度以降、日中間の比較などを通じて、デジタルコンテンツ・プラットフォームの成立条件を明らかにすることに繋げでいきたいと考えている。 なお、来年度(平成22年度)に実施するアンケート調査については、予定通り、調査票の設計を終了した。来年度中にアンケート調査を実施し、体系的なデータの収集と分析を行う予定である。これにより、デジタルコンテンツ・プラットフォームの一端が解明されることを期待している。 以上にように、代表的企業を対象としたヒアリング調査こそ予定通りに進まなかったものの、合同研究会と講演会、海外調査、調査票設計などを遂行することができた。これらの研究成果を今年度中にまとめることはできなかったが、来年度以降に取りまとめて、広く公開したいと考えている。
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