2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・オンライン調達におけるセーフティチェーンの構築に関する研究
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21730319
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
井上 葉子 Nihon University, 商学部, 講師 (00339673)
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Keywords | グローバルSCM / 多国籍企業 / サスティナブル |
Research Abstract |
本研究では、多国籍企業のグローバル調達においてウエートが増え続けているインターネット経由のオンライン調達におけるセーフティチェーンの構築に関する調査研究を行う。ヒトとヒトの接触機会を格段に減少させたインターネットによる部品および原材料の調達に際し、その調達品が安全であることを保証する仕組みをいかにして構築するかが、オンライン調達の成長における重要な課題となっている。 本研究における安全性とは、以下の4つの概念(QHHE)を包括するものとして定義する。すなわちQuality(品質保証)、Health(健康かつ清潔)、Humanity(人道的)、Eco-friendliness(環境との共存)である。本研究ではこれら4つの要素が確実に内包されている部品や原材料、あるいは製品を調達できる統制システムを、多国籍企業内に構築する可能性とその手法の一般化を模索する。本研究では、中国を主たる対象地域とするが、東南アジア諸国も研究対象に含めるものとする。 初年度の平成21年度においては、中国のオンライン調達大手サイトから企業情報を収集し、各企業の追跡調査を行なっている。調査対象都市は14都市を計画しており、基準に合致するサンプル企業を抽出し、合計1000社のサプリングを作成している段階である。現地での調査活動ならびに資料の整理には、中国浙江大学工商管理学院の大学院生に協力を得ることができ、これからはアンケートの配布作業に入る。アンケート調整の準備段階が終わりしだい、実証研究を始る。
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