2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21730324
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
ビシュワ・ラズ カンデル Kanagawa University, 経営学部, 非常勤講師 (70523827)
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Keywords | インド財閥 / コーポレート・ガバナンス / ピラミッド型 / 所有と経営 / 企業経営 / 家族経営 |
Research Abstract |
インドの財閥では、未だに所有と経営が分離しておらず、創業者家族による独裁的経営色が濃くなることは否めない。さらに、小株主に対する説明責任の欠如、情報の透明性の欠如などといったコーポーレート・ガバナンスの諸要素が徹底されていないことなどが基本問題として挙げられる。そこで、インドの財閥では、有効的なコーポレート・ガバナンスを企業経営に反映させていくことが可能であるのか、という問題がある。そのために、インドの現地での聞き取り調査によって、この問題を明らかにすることにした。 そのために、平成21年度には、これまでの収集した内外の先行研究を再整理し、日本など、諸外国企業と比較し得るインド企業のガバナンスの定量的データを収集している段階である。特に、所有構造、配当性向、ディスクローズ水準、家族・一族支配の方法(過半数出資か、少数出資か、ピラミッド型か、ないし、これらの組み合わせであるか)を明らかにすることが最大の目的であるので、アンケット調査を21年の3月に実地しております。とりわけ、所有・経営構造に注目し、インド財閥の所有と経営の分離はどの程度進んでいるか、また財閥における意思決定の際、専門経営者がどの程度関与しているかを明らかにする。
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Research Products
(5 results)