2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規学卒就職者の組織社会化プロセスにおける個人の適応行動に関する実証的研究
Project/Area Number |
21730325
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Research Institution | Tokyo Fuji University |
Principal Investigator |
竹内 倫和 東京富士大学, 経営学部, 准教授 (20418982)
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Keywords | 経営学 / 組織社会化 / 組織適応 |
Research Abstract |
本研究は、組織社会化(組織適応)研究で重要性が指摘されている「個人の適応行動(プロアクティブ行動)」に焦点を当て、新卒採用者(新規学卒者)に対する調査を実施し、それら個人の適応行動が組織適応にいかなる影響を及ぼすのかを実証的に明らかにすることを目的としている。本研究は、平成21年度から23年度までの3年間の研究課題である。そのため、2年目の研究活動として、以下の事柄を中心に行った。 第1に、初年度に続き、組織適応に影響を与える「個人の適応行動」について、国内外の雑誌に掲載されている関連のある論文(組織社会化研究・人的資源管理研究・キャリア研究等)を収集、検討するとともに、Academy of Management(AOM)やAcademy of International Business(AIB)、組織学会などの国際・国内学会に積極的に参加し、最新の研究に関する文献検討を行った。 第2に、新卒採用者に対する質問紙の作成を行い、2010年度入社の新卒採用者に対する複数回のアンケート調査を実施した。回収されたデータは、今後の学会発表や論文執筆に向けて入力及び解析が行われた。 第3に、具体的な研究の発見事実として、新卒採用者が組織社会化過程で結ぶ上司及び同僚との交換関係が重要であることが明らかにされた。 その他の研究成果は、AOMやAIB、AAOM(Asia Academy of Management)などの国際学会及び、日本労務学会、経営行動科学学会、産業・組織心理学会などの国内学会で発表された。次年度以降、さらに学会発表や論文投稿という形で研究成果を発表していく予定である。
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Research Products
(12 results)