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2011 Fiscal Year Annual Research Report

財務諸表監査における不正リスク評価および監査人の判断形成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21730378
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

宮本 京子  関西大学, 商学部, 准教授 (50407334)

Keywords不正リスク / リスク評価 / 監査
Research Abstract

本研究の目的は、監査人が企業の有しているリスクをどのように有効に識別、評価してリスクに対応するのかについて、不正リスクの評価を細分化して捉えることにより、理論的かつ実証的に解明することにある。
近年、上場企業において、例えば業績へのプレッシャーにつながる企業風土などが原因と考えられる不正行為など、粉飾事例が依然として多発している。不正による重要な虚偽表示を財務諸表の監査の枠内で発見することは、監査の主目標の1つであり、不正リスクを識別、評価し、そのリスクに応じて適切な監査手続を決定することは、監査人の重要な判断事項である。しかし、当該リスクの有効な識別・評価の方法は解明されているとはいえず、また、評価したリスクにいかに対応するのかについての監査判断は、わが国ではどちらかといえばブラック・ボックスとなっている。
企業の不正リスクを評価するためには、不正に関与しようとする動機やプレッシャーの存在を示す事象、不正を実行する機会を与える状況の3条件を識別し評価する。しかし、多くの事象や状況を網羅的に検証し、単に個々の要因の有無やリスクの大小を検討するだけでは、監査を有効に実施することにはならず、監査資源の投入量を増加させ、コストが許容範囲を超えることにもなりかねない。不正リスクの評価は外的基準がなく直接測定できない概念であるが、上記の3条件に焦点を置き、不正リスクの評価を定式化する特徴を捉え、監査人の判断形成を客観化し改善する手がかりを得ることを目指した。
そこで本年度は、不正リスクの評価を行うにあたり、監査人がどのように企業の有する潜在的なリスクを識別し評価しているのかについて文献研究を網羅的に行い、不正リスクの概念を構築するにあたっての理論研究を行った。これは、現実にいかなる評価が行われているのかを解明するための基礎となる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2012 2011

All Journal Article (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 財務諸表監査における不正への対処(1)2011

    • Author(s)
      宮本京子
    • Journal Title

      企業会計

      Volume: 63巻第9号 Pages: 108-109

  • [Journal Article] 財務諸表監査における不正への対処(2)2011

    • Author(s)
      宮本京子
    • Journal Title

      企業会計

      Volume: 63巻第10号 Pages: 108-109

  • [Journal Article] IAS第10号後発事象2011

    • Author(s)
      宮本京子
    • Journal Title

      別冊企業会計IFRS40基準のポイント解説

      Pages: 132-137

  • [Book] 新版まなびの入門監査論第2版(第9章および第10章分担執筆)2012

    • Author(s)
      盛田良久・百合野正博・朴大栄編著
    • Total Pages
      271
    • Publisher
      中央経済社

URL: 

Published: 2013-06-26  

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