• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

文化生産におけるトランスナショナル・アイデンティティと「日本人らしさ」の構築

Research Project

Project/Area Number 21730423
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

藤田 結子  日本大学, 国際間係学部, 助教 (30453533)

Keywords国際移動 / トランスナショナリズム / ナショナル・アイデンティティ / 日本人らしさ / 文化生産
Research Abstract

本研究は、欧米で文化生産に従事する日本出身の移住者を事例とし、「どのような要因により、『日本人らしさ』の構築・表現が促されるのか」という研究の問いを考察することを目的としている。2年目の平成22年度は、日本と海外における調査を中心に行った。
具体的には、東京、前橋で現代芸術、プロダクトデザイン分野5名、米国ニューヨークで現代芸術、ファッションデザイン分野2名、英国ロンドンで現代芸術、建築分野2名にインタビューを実施した。インタビューでは生い立ち、移住の経験、現在の意識・活動・ネットワーク、作品に表現されるアイデンティティについて語ってもらった。調査実施後、録音したインタビューのテープ起しを行い、インタビュー・テキストを作成して内容の分析を行った。また、東京で現代芸術の展覧会、仏国パリでファッションに関わる展示会に訪れ、関係者・訪問者を対象とする聞き取りと参与観察を実施した。以上の方法により、昨年度から2年間で、海外で文化生産に関わる日本出身の移住者16名のライフストーリー、創作活動に関する重要なデータを得ることができた。とくに意義深い成果として、芸術家やデザイナー、建築家の主観や意識だけでなく、日本と欧米諸国に存在するそれぞれの「アートワールド」の構造が、「日本人らしさ」の構築に重要な影響を与えていることが明らかになった。この構造をより明らかにするために、3年目に幅広い文化産業関係者への調査を増やすよう研究計画の一部修正を行った。
上記の調査結果をもとに、第83回日本社会学会年次大会において発表を行った。また、平成23年度に社会学系学会誌に発表する論文を執筆した。最終年度には、調査結果を学術論文と研究書にまとめることをめざす。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 文化生産における「日本人らしさ」の構築-欧米の日本人アーティストの事例から2010

    • Author(s)
      藤田結子
    • Organizer
      第83回日本社会学会年次大会
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2010-11-06

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi