2009 Fiscal Year Annual Research Report
母子自立支援プログラムの自治体間比較に関する横断的研究
Project/Area Number |
21730447
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
金川 めぐみ Wakayama University, 経済学部, 准教授 (70335496)
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Keywords | 児童・家族福祉 / 貧困・社会的排除・差別 / 社会保障・社会福祉政策 |
Research Abstract |
本研究は、母子家庭の自立支援プログラム(以下「母子自立支援プログラム」とする)の実効性と課題を検証するものである。母子自立支援プログラムとは、児童扶養手当受給者である母子家庭の母に対し、福祉サイドと労働サイドが協働し、労働・福祉サービスの双方を活用した支援プログラムを策定し、対象者を就労自立につなげる事業である。本研究では、各自治体でのプログラムの実施状況を詳細に検討した上、自治体間でのプログラムの比較を行う。そのうえで、母子自立支援プログラムの望ましいあり方について、比較にもとづき具体的な提言を行うこととする。 本年度は、以下の1~2の研究を実施した。まず「1.先行究のレビューと争点の明確化」として、研究目的の項目でも指摘したとおり、「自立支援」を扱う先行研究は、ある程度研究蓄積があり、数は少ないものの母子家庭の就労支援策に関する先行研究もあるので、これらのレビューを進めた。そして、これを本研究課題に即し体系的に分類し議論を整理した。次に「2.自治体担当者へのインタビュー調査」として、特徴的な母子家庭の自立支援施策を実施している市または県について、インタビュー調査を実施した。これら2つの研究の2については、平成21年度発表の論文にとりまとめた。
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Research Products
(2 results)