2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本・イギリスにおける貧困問題や地域再生に向けた取り組み
Project/Area Number |
21730472
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
正野 良幸 京都女子大学, 家政学部, 助教 (90514167)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 住民参加 / コミュニティ / 貧困問題 / 高齢者 / 地域再生 / 健康格差 / ボランティア / パートナーシップ |
Research Abstract |
2013年3月17日(日)~3月27日(水)まで、イギリスのロンドンを補完調査として訪問した。調査対象は、(1)「ピープルズ・スーパーマーケット(The People’s Supermarket)」および(2)「スキルズ・フォー・ケア(Skill’s for Care)」、(3)その他の情報収集、である。 (1)は、ロンドンの中心部にあるスーパーマーケットであり、2010年に開店された。このスーパーは会員制であり、年会費約4,000円を支払う必要がある。1カ月に4時間程度をボランティアとして働くと、10%の割引で品物を購入できるシステムである。利用者はお客でもあり店員でもあるという、住民参加型のスーパーである。1ヵ月に1度の割合で、全体会議が開かれ意見交換が行われている。会員は若者から高齢者まで多岐に渡り、幅広い年齢層のコミュニティが形成されつつある。職業も様々であり、学生やサラリーマン、無職の人や年金受給者などで形成されている。貧困問題は、若者の失業や人種による違い、高齢者の孤独や健康格差など、様々な問題を生み出している。このスーパーは、職業訓練にもなり雇用問題の解決方法の一つにもなっていると思われる。このように、住民参加型のスーパーを中心に、多くの人々が利用することで、新たな地域再生に向けた取り組みが実践されていると考えられる。 (2)「スキルズ・フォー・ケア(Skill’s for Care)」は、ロンドン市内にあり、上記(1)の近くに設置されている。主に、認知症高齢者を対象としたサービス機関である。貧困地区における認知症高齢者への対応や地域との関係は重要な点である。この機関では、どのようなサービスが実施されているのか、地方自治体との関係や財源の流れなどに焦点を当て、この機関の果たす役割や影響について分析していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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