2010 Fiscal Year Annual Research Report
リスク体験型講習における危険行動抑制メカニズムの解明
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21730490
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
稲葉 緑 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (80419093)
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Keywords | リスク体験 / リスク認知 / 感情心理学 / 安全運転講習 / 高齢者 |
Research Abstract |
本研究は、安全講習の効果を高める手法として仮想的に事故やリスクを体験させるプログラムの効果について、1)リスク認識におけるギャップの修正と、2)感情的高揚の寄与について明らかにすることを目的としている。リスク体験プログラムには様々なものがあるが、本研究ではドライビングシミュレータを用いた運転講習と、メーカーにおける安全作業を目的とした作業研修とを取り扱う予定である。前者の運転講習を想定した実験について、21年度に始めたが、途中、海外研修のため、実験を21年度中に終わらせることができなかった。22年度はその続きを実施し、全員の被験者分のデータを収集した。その結果を22年8月の計測自動制御学会、9月の日本心理学会、11月のSJDM年次大会において発表した。これらの学会で発表した際に得られたコメントを生かし、論文としてまとめたものを、現在、国内の学術雑誌に投稿中である。 また、この実験で測定した教習効果の持続性について測定するための実験を22年度末に予定しており、高齢被験者の一部は被験者契約を既に済ませていたが、東日本大震災により、実験をとりやめなければならなかった。作業研修を題材として実験も同時期に予定しており、プログラム等の準備はできていたら、停電のため、実施できなかった。これら2つの実験は、5月から6月にかけて実施する予定である。
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Research Products
(3 results)