2009 Fiscal Year Annual Research Report
知識と体験が大学生のコミュニケーション力に及ぼす効果の検討
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21730501
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
小川 一美 Aichi Shukutoku University, コミュニケーション学部, 准教授 (70345875)
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Keywords | コミュニケーション力 / 知識 / インターンシップ研修 / 大学生 |
Research Abstract |
本研究の目的は,大学生のコミュニケーション力を育成するための働きかけとして,コミュニケーション力に関する知識提供,コミュニケーショントレーニングの体験,さらにはインターンシップ研修という職場体験が,それぞれどのような効果をもたらすかを比較検討することである。平成21年度の主な研究実績は以下の通りであった。 1.大学生が考えるコミュニケーション力を捉える 近年,「コミュニケーション力」という言葉が様々な場面で利用されるようになったが,コミュニケーション力に関する構成概念や定義は学術的にもまだ明確にされていない。そのような中,大学生はキャリア教育や就職活動という過程の中で,コミュニケーション力の向上を目指すよう指導されている。そこで,大学生が思い描いているコミュニケーション力とはどのようなものであるかを探索的に検討するため,調査を実施した。大学生が「コミュニケーション力」という言葉から何を連想するのか,どのようなものとの関連を強く意識しているのかに関する質的データの分析,働く上でコミュニケーション力のある人とはどのような人だと思うかに関する量的データの分析,さらにはインターンシップ研修を体験することによる考え方の変化の分析をし,学会発表や論文執筆を行った。 2.コミュニケーション力を測定する尺度の作成 各働きかけの効果を検討するためにもコミュニケーション力を測定する尺度が必要である。そこで,対人コミュニケーション全般にかかわる能力を示す基本スキルとされている記号化,解読,統制といった側面(堀毛,1994)と,課題達成的機能と社会情緒的機能という2つの機能的側面に注目し,これらを組み合わせてコミュニケーション力を捉える尺度項目を構成することを目的とした調査を実施した。その結果,「課題達成場面の記号化」「活性化と配慮」「統制」「解読」「状況の察知」という因子が抽出された。
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