2012 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の自己主張行動と親の両義的応答の共同発達過程:親の心理社会的状況の視角から
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21730527
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
竹尾 和子 東京理科大学, 理学部, 講師 (30366421)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳幼児の自己制御機能 / 親子の共同発達過程 / 自己主張・自己抑制 |
Research Abstract |
調査実施:本研究プロジェクト開始時から継続的に行われている幼児とその親を対象とする縦断調査を実施した。調査対象者はプロジェクト開始時に2歳~2歳半にあたる子どもとその母親であり、7組の親子に対して、1カ月半に一度のペースで調査を実施した。調査は以下のように実験とインタビュー調査で構成されている(途中で調査協力者の転居により6組)。 ①実験:親子で共同してパズルに取り組んでもらいそこでの親子のやりとりを映像データとして記録した。この実験では、パズル開始から完成に至るまでの過程を、子どもの自己制御と親の応答性の共同性として捉えている。 ②インタビュー:母親に対して実施し、主に子どもの自己主張と自己抑制とそれに対する親の応答について前調査からの変化を語ってもらった。更に、実験の映像を母親に見せ、そこでの親子のやりとりについて自由に語ってもらった。これにより親子の自己制御の共同発達過程の背景となる親の価値観を明らかにするとともに、これらの現象が親子のどのような生活状況に結びついているかといった生態学的理解を目指した。 調査の整理と分析:主にインタビューデータの音声データを文書化し、それをもとにコードを設定した。本年度は本縦断調査の最終時期であり、主に3歳後半から4歳代にかけての調査を実施した。この時期は子どもの言語発達とそれに伴うより複雑な認知機能の発達により、親子間のやりとりや自己制御にも大きな質的転換が見られる。このような時期ならではの様相を捉えられるような理論構築をコードによる分析に基づき取り組んだ。 総括:調査の採集時期にあたるため、本プロジェクト開始からの縦断研究のデータの一部(インタビューデータ)について、総括的な分析を行った。主に、幼児の自己制御機能が、親子の共同発達という観点から捉えられるという本研究ならではの理論構築とそれを実証的に指示するデータ整理・分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)