2009 Fiscal Year Annual Research Report
学校ー警察間連携の促進を目指した初期非行に対するアセスメントシステムの開発
Project/Area Number |
21730560
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
松嶋 秀明 The University of Shiga Prefecture, 人間文化学部, 准教授 (00363961)
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Keywords | 非行 / 警察 / 生徒指導 / 連携 |
Research Abstract |
本研究は、臨床心理学的知識を提供することによって、警察や学校教師に対して、非行少年の問題を把握することを援助することを目的としている。具体的には、(1)アセスメントツールの作成、および(2)連携の活用事例の収集を行った。(1)では、A県内で少年補導の仕事にたずさわる職員、および臨床心理士から聞き取り作業を行い、非行少年の予後を見立て、適切な処遇を行っていくための基礎資料となるアセスメントツールを作成した。また、(2)としては、以下の3つの手法(2-1,2,3)によって行なった。すなわち、(2-1)年間数回にわたって、調査者もまじえたサボートセンター職員の研修会が行なわれた。そのなかで、実際の運用事例に関する検討会を行ないつつ、その問題点についての考察をおこなった。この結果、アセスメントツールは職員にとっては概ね好意的に受け入れられており、シートに書き込むことがらを意識しながら情報の整理を行なうことで事例理解が的確になったとの感想もあった。また、このシートをもとに資料をつくることにより、サポートセンターから学校やその他の機関に措置する際にも、連携がスムーズにいったという報告もあった。書式には若干の修正変更がなされ、次年度にいかされることとなった。また、(2-2)少年サボートセンター職員を中心として、補導職員にこれまでの非行少年との関わり、学校との連携についての実践的知識の聞き取りを行ない、同時に(2-3)同県内の中学校・高等学校で生徒指導を担当する教師への聞き取りを行った。これは(2-2)とつきあわせて検討する資料として活用される予定である。
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Research Products
(4 results)