2010 Fiscal Year Annual Research Report
抑うつの軽減を目指した介入プログラム及び教育的予防プログラムの確立
Project/Area Number |
21730573
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
本岡 寛子 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 講師 (70434876)
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Keywords | 抑うつ / 認知行動療法 / 問題解決療法 / 医療 / 産業 / 教育 |
Research Abstract |
研究目的(1):問題解決療法ワークシート及び指導者向けマニュアルの改編 医療現場、産業現場、教育現場の各領域で使用するワークシートと指導者向けマニュアルに関して医師・臨床心理士・研究職等より専門的知識や臨床現場の実際についての情報提供を受けたことにより、より実践の場で有用性が高いワークシートとマニュアルの改編ができた。 研究目的(2):医療現場、産業現場及び教育現場におけるプログラム実施及びデータ収集・分析 医療現場として、9月~12月にわたりNTT西日本大阪病院にて、年間を通してみどりトータルヘルス研究所にて実施した。産業領域としては、年間を通して関西福祉科学大学EAP研究所の復職支援プログラムの一環として実施した。教育現場としては、関西福祉科学大学・関西女子短期大学の学生相談室主催(8月25日・9月1日)で大学生・大学院生を対象に「認知行動療法を学び問題解決のコツを身につけよう」と題したワークショップを開催した。3領域において、プログラム前と比較して後では問題解決力が高まり否定的な情緒状態の緩和と肯定的感情の向上が確認された。このように本プログラムは抑うつ緩和プログラムとして、さらに予防的な教育プログラムとしても活用された。 研究目的(3):学会やワークショップ等により本プログラムの普及活動 大阪府内の役所や教育機関に勤務する者を対象としたセルフケア研修として問題解決療法を実施した。また、問題解決療法の実施者養成活動として、関西福祉科学大学・医療法人あけぼの会共同開催「事業場内メンタルヘルス推進担当者向け研修」アドバンスドコース(10月29日)では各事業場のメンタルヘルス推進担当者を対象に、「しなやかな対処力を身につける技法~新しい認知行動療法の技術~」と題して講義を行った。SOLVEプロジェクト主催で「第1回問題解決療法一般市民向けワークショップ」では一般市民を対象に、「第1回問題解決療法専門家向けワークショップ」では専門家を対象に、グループワークを取り入れたワークショップを開催した。日本サイコオンコロジー学会/日本認知療法学会合同大会(9月30日)においては、医療従事者や産業医や産業カウンセラー、心理職、研究職等の幅広い領域の参加者を対象に、「不安と抑うつの問題解決療法」と題したワークショップを実施した。
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Research Products
(6 results)