2010 Fiscal Year Annual Research Report
パフォーマンス課題の効果的活用に関する国際比較調査
Project/Area Number |
21730620
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
|
Keywords | 教育評価 / 目標に準拠した評価 / パフォーマンス評価 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / カリキュラム / アメリカ合衆国 / イギリス |
Research Abstract |
平成22年度は、主として下記のことに取り組んだ。 (1)日本の実践校におけるアクション・リサーチ:平成21年度に引き続き、京都府乙訓教育局における複数の小学校、金沢市立中央小学校、奈良女子大学附属小学校、向日市立西ノ岡中学校、福岡教育大学附属福岡中学校、京都府立園部高等学校等との共同研究に取り組んだ。その過程で、各学校のカリキュラムの特徴を生かしたパフォーマンス課題の位置付け方について検討した。 (2)米国の実践に関する調査:パフォーマンス課題に対応する学力を身に着けさせるための指導方法(differentiated instruction, the art and science of teaching)や、パフォーマンス課題に組織的に取り組むための学校経営(differentiated school)に関して、米国の資料を検討した。あわせて、パフォーマンス課題を取り入れたカリキュラム設計の基本文献である、Wiggins, G., and McTighe, J., Understending by Design (Expanded 2nd Edition, ASCD, 2005)の翻訳作業を進めた。 (3)成果の発表:特に理科・社会科のパフォーマンス課題について、効果的な指導の在り方を事例に基づき説明する書籍を出版した。また、指導要録改訂期にあたり、パフォーマンス課題を取り入れた学力評価計画の立て方について、各種の雑誌において提案した。さらに、PDCAサイクルにおいて学習評価をどのように位置づけるべきかについても論じた。
|
Research Products
(10 results)