2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるセクシュアル・マイノリティ教育の実態とその必要性・有効性に関する研究
Project/Area Number |
21730636
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
渡辺 大輔 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (00468224)
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Keywords | セクシュアル・マイノリティ / 同性愛 / 性教育 / ジェンダー / 人権教育 / 授業実践 |
Research Abstract |
平成23年度においては、研究の目的、研究実施計画に沿って、以下の研究を実施した。 1.外国調査の分析・報告 昨年度までに行った、カナダ・トロント、フィンランド・ヘルシンキへの訪問調査で収集したセクシュアル・マイノリティ・ユース支援の実践に関する情報を、書籍や雑誌、学習会等で発表した。そこでは、今後の日本での教育実践およびセクシュアル・マイノリティの若者支援に活用できるよう、トロントおよびヘルシンキの実践における具体的方法、効果、課題など、重要な視点を提示した。 2.高校生に対する「多様なセクシュアリティ」の授業の構想、実践および分析 昨年度までの研究蓄積および1からの知見、先行研究などを踏まえ、高校生に対する「多様なセクシュアリティ」についての授業を構想し実践した。また、生徒の反応、教職員への聞き取りなどから、その効果と課題を総合的に分析し、次年度の実践にむけて、プログラムの修正・変更などの準備を開始した。 3.本研究の総括および報告 昨年度までの研究蓄積および1,2等から得られた知見を総括し、本研究のテーマである、日本におけるセクシュアル・マイノリティ教育の実態とその必要性・有効性について、書籍、雑誌、研究会・学習会等で報告した。また、残された研究課題を明確にし、「多様なセクシュアリティ」に関する授業づくりやセクシュアル・マイノリティの若者支援などの今後の研究活動につなげるよう、いくつかの視点を提示した。
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