2009 Fiscal Year Annual Research Report
米国におけるNBPTSの展開と効果-教育修士プログラムと教員の役割変容に着目して
Project/Area Number |
21730658
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Research Institution | Teikyo University Junior College |
Principal Investigator |
鞍馬 裕美 Teikyo University Junior College, 現代ビジネス学科, 助教 (50461794)
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Keywords | 米国 / NBPTS / 修士プログラム / 教員 |
Research Abstract |
本研究は、米国における現職教員の優秀な職務遂行能力の認定に携わるNBPTS(National Board for Professional Teaching Standards)の動向に着目して、その展開過程を明らかにし、NBPTSが大学の教育修士プログラムに与えた影響、及び、学校と大学の教員の役割に与えた影響を追究することを目的としている。 平成21年度は、まず、1987年に設立されたNBPTSの展開過程を時系列的に整理することから着手した。この段階では、文献調査を基本とし、NBPTSが認定した教員数(NBC教員数)の変化・認定領域の変化・州別のNBC教員分布数の変化等の状況について明らかにした。次に、NBPTSが州や学区の政策に与えてきた影響に関して、文献を基に追究した。現在、多くの州や学区がNBPTSから認定を受けてNBC教員になることを推奨する政策を実施してきており、さらに、NBPTSの基準を意識した教員評価制度を導入してきている。この過程では、州や学区による各政策の特徴と導入経緯等について明らかにし、その上で、主として、バージニア州内の学区を具体的に事例として取り上げて分析を進めた。 また9月には、州や学区の現職教育と、大学における教員養成・現職教育に対してNBPTSが具体的に与えている影響を調べるために、現地調査を行った。今年度の調査対象は、主としてバージニア州およびワシントンD.C.地区とした.この過程で行った調査内容には、(1)NBPTSの関係者へのインタビュー、(2)NBC教員候補生用のワークセッションへの参加、(3)NBC教員候補生へのインタビュー、(4)学区関係者および大学関係者へのインタビュー、以上が含まれる。
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Research Products
(1 results)