2012 Fiscal Year Annual Research Report
教師の生活価値観が生活設計教育の学習指導内容に及ぼす影響に関する実証的研究
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21730702
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
小清水 貴子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70452852)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 家庭科 / 生活価値観 / 学習指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は,教師自身の生活に対する価値観が家庭科の生活設計教育の学習指導内容にどのような影響を及ぼすのか,その実態を明らかにし,具体的課題と展望について分析・考察することである.これまでの研究成果により,教師の教科観や学習指導観をより詳細につかむには,生活設計教育だけに絞らず,家庭科教育全般に視野を広げることが必要であることから,教師のライフコースと家庭科の学習指導内容の関連を分析した. 最終年度である今年度はこれまでの調査のデータ整理と分析,考察を行った.また,家庭科の授業を構築する際に,授業者の授業づくりの視点が何に起因するのかを把握するために,教員養成課程の家庭科専修に在籍する学生を対象に調査を実施した. 2009年度と2011年度に実施した高等学校家庭科教師を対象としたヒアリング調査,2010年度に実施した家庭科の学習指導に関するアンケート調査の結果から,個々の家庭科教師のライフコースにおける生活経験や生活課題が,家庭科の学習内容に強く反映されていることが明らかになった.2012年度に実施した教員養成課程の学生を対象にした調査においても,同様な傾向がみられた.教師が学習指導内容を選択・設定する要因として,教師自身の生活経験や生活課題に起点する内発的動機づけが強く働く場合と,学習指導要領などの外発的動機づけが強く働く場合とがあった.内発的動機づけが強く働く場合においても,それが学習指導の促進要因として作用する場合もあれば,逆に阻害要因として作用する場合があることが明らかになった.家庭科では生徒の実態をみて授業を創ることの重要性が問われることが多い.その生徒の実態のとらえ方においても,教師自身の生活経験や生活課題が影響を及ぼしていることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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