2010 Fiscal Year Annual Research Report
日韓交流の促進を目指した日本語・韓国語教材開発に関する研究
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21730706
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
澤邉 裕子 宮城学院女子大学, 学芸学部, 准教授 (40453352)
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Keywords | 日本語教育 / 韓国語教育 / 日韓交流 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日韓高校生間における交流の実態を把握したうえで、それらをもとに韓国における日本語教育、日本における韓国語教育の現場に役立つ教材(事例集)を開発し、日本語教育と韓国語教育の連携を促すとともに、言語教育を通してバランスの良い日韓交流を促進することである。まだ萌芽的な段階にある、こうした言語学習を通した日韓交流学習の意義や具体的な授業方法、教材を広く公開するためには、Webの活用が効果的であると考え、平成22年度は、21年度に作成した日韓交流学習のデータベースに基づき、日韓交流学習の事例集のWebページ「隣国のことばと文化を学ぼう~日韓交流学習事例集(http://www.jk-exchange.com)」を制作した。制作にあたっては、実際に交流学習に携わった経験のある現場の教員にも、原稿の校正や翻訳など協力してもらった。このWebページは「日韓交流学習の目的とかたち」「日韓交流学習のデザイン」「トピック別実践事例集」「付録」の大きく4つの内容で構成されており、日韓交流学習に実際に参加した生徒の声、全国で行われている高校生間の日韓交流活動を類型化したもの、授業の実践例及び教材例が公開され、その内容が多くの教員と共有できるようになっている。日韓高校生間の交流は交流活動目的で、姉妹校同士などで多く行われてきているが、「ことばと文化を学ぶ」目的における交流学習は管見の限り多く実践されていないことから、本研究の成果が今後、高校生を対象とした日本語教育と韓国語教育の新たな可能性を開くことが期待される。なお、完成年度である22年度は、日本語教育の学会誌『日本語教育』における論文の発表、高等学校の韓国朝鮮語教育の教師研修会における実践例の発表を通し、本研究の成果の発表を広く行った。
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Research Products
(3 results)