2012 Fiscal Year Annual Research Report
児童の認識の発達を促す音痴克服のための歌唱指導教材の開発
Project/Area Number |
21730707
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
小畑 千尋 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (20364698)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 音痴克服 / 歌唱指導 / 内的フィードバック / 認識 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、児童が自分自身の歌唱において内的フィードバック(自分自身の歌唱の音高・音程が合っているかどうかについての認知)ができること、同時に児童の心理面に着目した音痴克服における歌唱指導教材の開発である。 平成24年度の主な成果としてまず、小学校中学年から高学年にかけての声によるピッチマッチと内的フィードバックの変化を明らかにするため、研究協力校A小学校の第4学年の児童約80名を対象に実施した縦断的な歌唱調査(3年間に計5回実施)について分析を行った。その結果、声によるピッチマッチができる児童は年齢とともに増える一方(第6学年6月の段階で94%)、内的フィードバックができる児童に関しては、第6学年の6月、2月ともに74%という結果であった(この結果については、日本音楽教育学会第43回全国大会に於いて発表した)。 同時に、昨年度実施した研究協力校A小学校全校児童(約500名)を対象とした歌唱に対する意識調査の結果から、特に内的フィードバックとの関連を中心に、The 30th ISME World Conferenceに於いて発表し、海外の研究者と意見交換を行った。 上記の研究成果と昨年度実施した研究協力校B小学校での内的フィードバックができるための歌唱指導の結果を踏まえて、指導教材を作成した。教材の概要としては、2名以上のグループを構成し、同一音高で歌う感覚と異なる音高で歌う感覚を習得しながら、声によるピッチマッチにより内的フィードバック能力を向上させてゆくものである。本教材を用いて、引き続きB小学校で筆者と担任教諭が、またC小学校に於いて音楽専科教諭が指導を行い、教材の有効性を検証した。加えて、D中学校に於いても、本教材を用いて指導を実施、検証することができ、中学校での使用の可能性も示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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