2009 Fiscal Year Annual Research Report
言語活動を重視した科学技術カリキュラム開発に関する教育実践的研究
Project/Area Number |
21730709
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 大輔 Kanazawa Institute of Technology, 基礎教育部, 講師 (40440961)
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Keywords | 言語活動 / 科学技術教育 / 創造的協働学習 / 言語的リテラシー / 話し合い / カリキュラム開発 / ルーブリック / スタンダード準拠評価 |
Research Abstract |
中央教育審議会(2008)は、各教科等における言語活動の充実を「今回の学習指導要領の改訂において各教科を貫く重要な視点である」としている。しかしながら、国語科以外の教科領域において、言語活動を重視した教育実践研究は十分に行われてきたとは言えず、喫緊の課題である。そこで本研究では、創造的な「協働学習」を実現するための、話し合う・聞く・話す・書くといった言語的リテラシー形成を促すプログラム及び、言語活動を重視した科学技術カリキュラムの実践と評価を主たる課題とした。平成21年度は、「研究推進体制の整備」「創造的協働学習を評価するためのルーブリック開発」「協働思考プログラム改善・実践」を中心に研究を進めた。 (1)言語活動を重視した創造的協働学習を評価するためのルーブリック開発 先行研究の収集と分析を行い、「聞く」、「話す」、「書く」、「話し合う」の各言語活動を評価・評定するための評価基準(ルーブリック)を作成した。 (2)協働思考プログラムの改善と実践 先行研究では十分に考慮されていなかった「書く」活動の充実という視点から、協働思考プログラムの改善を行い、小学校1年生を対象に実践と評価を行った。また、実践協力者の要望及び協力校の実態を考慮し、短縮型の協働思考プログラムを試行的に実施した。 (3)言語活動及び協働思考を重視した科学技術カリキュラムの構想 認知的発達の促進プログラムをベースとし、言語活動及び協働思考を重視した「生活科」及び「図画工作科」の構想カリキュラムを作成した。本カリキュラムは、次年度実施予定である。
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