2012 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャルリアリティ・テストによる自閉症スペクトラムの感情認知計測と教育への応用
Project/Area Number |
21730718
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
後藤 知子 浜松医科大学, 医学部附属病院, その他 (40345830)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / こころの理論 / 感情認知の障害 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
目的 我々はVirtual realityの手法を用い,被験者が実際の対人場面に近い状況下で他者の感情をどのように読み取るかを測定できる感情認知測定ソフト(Virtual Reality Test :VRT)を開発した。本研究の目的は,VRTの有用性(reliabilityとvalidity)を確立し,感情認知能力習得プログラムの効果判定への応用を図ることである。 対象と方法 8歳~18歳までのASD児童・生徒34名を対象とし,ASD群とした。比較対照群は,年齢・性別・IQ等を可能な限り一致させた70名(健常群)。VRTの信頼性は,Cronbach's coefficient alphaを用いて確認した。また,construct validityを確立するために,VRTの得点について,①ASD群と健常群に有意な差が認められるかどうか,②健常群において年齢群別で有意な差が認められるかどうか,③ASD群にこころの理論課題を施行し,達成度別に群分けを行ない,各群間に有意な差が認められるかどうか,について検討を行った。 結果 検討の結果,Cronbachのα係数では,.70の数値が得られた。また,VRT得点についてはASD群と健常群との間で有意差が認められた(p<.01)。さらに,健常群においては,年齢群別に見ると8‐9歳の群は,14‐15歳の群(p<.01),16‐18歳の群(p<.05)と比較して得点が有意に低かった。心の理論課題については,ASD群において、一次の誤信念課題を通過できない群は,一次の誤信念課題を通過できる群(p<.001),二次の誤信念を通過できる群(p<.001)の両群と比較して、VRT得点が有意に低かった。以上の結果から、本検査の信頼性と妥当性が確立されたと言える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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