2010 Fiscal Year Annual Research Report
リーマン面のモジュライ空間の関数としてのリーマン面上の調和体積
Project/Area Number |
21740057
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
田所 勇樹 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 准教授 (10435414)
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Keywords | 調和体積 / 反復積分 / リーマン面 / モジュライ空間 / トポロジー |
Research Abstract |
私はRiemann面の複素構造の違いに興味を持ち,研究を行っている.調和体積は,調和1形式に関するChenの反復積分を用いてHarrisにより定義され,複素構造のみに依存して決まる.調和体積を調べることにより,複素構造の違いを知ることが当面の目標である. 以下の研究成果に関する論文をまとめ,投稿した.Nをある条件を持つ素数とする.N次Fermat商曲線の調和体積を求めることにより,そのヤコビ代数多様体におけるCeresaサイクルの非自明性を示す十分条件を発見した.Mathematicaにより数値計算を実行し,1000以下のNに対してCeresaサイクルが非自明であることを示した. 国内の研究集会および国外の研究集会2つに参加し研究者と議論を交わしたが,その際の旅費を科研費から捻出した.3つの研究集会で講演を行った.また,Riemann面のモジュライ空間のWeil-Petersson体積に関する研究を始めた. 本研究を進めるためにRiemann面,トポロジー,複素解析に関連する書籍を適宜購入した.
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