2009 Fiscal Year Annual Research Report
Modeling the early and late Universe
Project/Area Number |
21740167
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
EASSON Damien The University of Tokyo, 数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (70534965)
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Keywords | 素粒子(理論) |
Research Abstract |
私はGregory氏(Durham大学)と共に、重力と結合しかつ非標準的な運動項を持ったインフラトン場による、ブレーン・インフレーションへの効果を研究した。我々はまた、このモデルにおける観測的シグナルを調べるため、宇宙摂動に関する理論研究も開始した。また、私はそのようなモデルを向山氏及びPowell氏(IPMU)とともに調べ、将来の観測データから、インフラトン場と重力との結合の痕跡を探る可能性を提示した。これらに関する研究成果は、PhysicalReview D誌に掲載された2本の論文にまとめた。 加速膨張宇宙と修正重力理論 2009年度に、私はIshak氏、Moldenhauer氏、そしてThompson氏とともに、宇宙の加速膨張を説明し、かつ物理的一貫性を保持し、太陽系での重力テストとも矛盾なく、さらに超新星、バリオン音響振動、そしてCMBの最終散乱面からの制限と両立する修正重力理論のモデル群を発見した。その成果はPhysicalReview D誌に掲載された。 私はRichard Woodard氏(Florida大学)とともに、様々な曲率不変量の任意関数からなる修正重力模型の安定性を調べる共同研究を開始した。多くの修正重力模型の問題点を明らかにする我々の研究結果は、2010年中には発表するつもりである。 エントロピーによる加速膨張宇宙 P.Frampton氏(North Carolina大学)とG.Smoot氏(2006年度ノーベル賞受賞者)との2本の論文において、我々は宇宙の加速膨張がエントロピーによって引き起こされるという考えを提唱した。我々の提唱したこの興味深い可能性は、現在大きな注目を浴びており、重力に関する基礎的な理解を進展させる枠組みを提供するものでもある。
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Research Products
(4 results)