2010 Fiscal Year Annual Research Report
Modeling the early and late Universe
Project/Area Number |
21740167
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
EASSON Damien 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (70534965)
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Keywords | 素粒子 |
Research Abstract |
宇宙の加速膨張と重力理論の変更 宇宙の加速膨張と宇宙の75%を構成する暗黒エネルギーの理解は近代物理学の最難題のひとつです。学振の提案で私はいろいろな手法を使って現存するモデルを排除していくことによって、この問題に取り組んでいくと主張しました。この提案が目的とするところは、暗黒物質が物理的に存在するのではなくて実はアインシュタイン重力理論の変更である可能性を追求することです。2010年度に私はRichard Wbodard(フロリダ大学)との共同研究で、局面不変量の任意関数で構築された変更重力理論の安定性を調べました。この目的は不安定性のないこのような模型が存在するかどうかの見極めです。我々は同期ゲージの不変量を時間微分の2次の項まで分解して、Ostrogradski安定性も解析をおこない、摂動レベルで現れる不安定性の背景を特定しました。この結果は2011年末までに論文として発表する予定ですが、これによって現在注目されている変更重力理論のうちの多くの種類が否定されます。 斬近的に正しい重力、ブラックホール、宇宙論 高次の微分項を持ち斬近的に正しい重力理論の球対称な真空解の一連の種類を示しました。我々は変動する重力定数を持ち量子補正されたSchwarzchild-(anti)-deSitter解を見つけました。定数の変動は対応するくりこみ群のフロー方程式で決まります。ここに出てくるブラックホールは長い距離スケールでのSchwarzchild古典解の性質を示します。この仕事はJournal of Cosmology and Astroparticle Physicsに掲載されました。さらに我々は斬近的に正しい重力理論の宇宙論への応用を調べ始めていて、結果は後の論文として発表されます。
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Research Products
(6 results)