2010 Fiscal Year Annual Research Report
暗黒物質対消滅にたいするゾンマーフェルト効果の研究
Project/Area Number |
21740174
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 重貴 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (00451625)
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Keywords | 暗黒物質 / 宇宙線 / LHC / ILC / 超対称性 |
Research Abstract |
本研究課題の主要目的は,ゾンマーフェルト効果を含めた暗黒物質の間接検出観測におけるシグナル(暗黒物質対消滅、または崩壊からの高エネルギー電子・陽電子,反陽子,ガンマ線ニュートリノシグナル)及びLHCやILC等の加速器実験におけるにシグナルの計算である。今年度の研究成果としては、更新されたPAMELA実験やFermi-LAT実験の観測結果を踏まえた暗黒物質像の構築と、それらを用いたシグナルの計算が挙げられる。特に非アーベル離散対称性を用いた暗黒物質模型の構築(研究発表7番目の論文)や、グラビティーノ暗黒物質による間接検出観測結果の説明(研究発表6番目の論文)、ヒッグスポータル暗黒物質模型におけるシグナルの計算(研究発表3番目の論文)で成果を挙げることができた。 また今年度は本研究課題を遂行する最終年度である。幸運にも、多くの国際会議において研究成果を、それも招待講演という形で発表することができた。特にイタリアで行われた国際会議"LO10"(研究発表3番目)、そして台湾中央研究所で行われた国際ワークショップ"LHC Physics ; W, Z、AND BEYOND"(研究発表4番目)においては、本科学研究費で遂行した研究の成果を広く発信することができた。
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