2010 Fiscal Year Annual Research Report
SpaceWireを用いたCCDデータ取得系の開発と新読み出し方式の研究
Project/Area Number |
21740191
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
村上 弘志 立教大学, 理学部, 助教 (00415902)
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Keywords | X線天文学 / 人工衛星 / 電子デバイス・機器 / リモートセンシング / 宇宙インフラ / SpaceWire |
Research Abstract |
22年度は、まず読み出し系の開発に取り組んだ。SpaceWire接続のSampling ADCボードを用い、駆動側のFPGAからの制御により読み出しを行う。駆動系に用いるI/O cardもSpaceWire接続で通信を行っているので、これにより駆動・信号取得ともSpaceWireで行うことが可能となった。現在2系統用いているSpaceWire接続を一つにまとめることも可能であるが、本研究の目的である、CCDの読み出し方式の研究のためには現状の接続方式で十分である。一方で、駆動系の信号をアナログ信号に変換するドライバ回路は未接続であり、実際にCCDを駆動するには至っていない。ドライバ回路と駆動信号自体は揃っており、接続する最終段階には達している。コネクタの工作が完了次第接続する。 並行してデータ取得装置の準備の一つとして、CCD実験用真空槽やその周辺機器の設計・調達・立ち上げを行った。CCDを実際に駆動する際には、真空槽内での冷却が必要となる。そのため、CCDへの駆動信号と読み出し信号を真空槽内外で伝達するための電流導入端子を用意し大気中での動作確認後直ちに移設可能な体制を整えた。冷却用にはフリーピストンスターリングクーラーを購入し、簡便かつ自在にCCDの温度を制御可能なシステムとした。動作確認も行って性能を確認しており、23年度には真空槽内で冷却してCCDの性能評価を行うことが可能である。駆動・読み出し回路と同様に入手性・可搬性に優れたものを選んでおり、新規導入もしやすく、様々な状況での使用に適合しやすいものとなっている。
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Research Products
(2 results)