2010 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー光を導入したNMR測定装置を用いた蛋白質ダイナミクス測定
Project/Area Number |
21740230
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱田 格雄 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 特任講師 (80379148)
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Keywords | 光物性 / NMR / レーザー / 分光 / 構造変化 |
Research Abstract |
本年度は、光スイッチングできる化合物の合成・物性測定ならびにさらなる探索を重点的に行った。光導入に関しては、JEOLと理学部の協力を得、紫外から可視領域の光導入専用のプローブを開発することができた。 モデル化合物検索では、大阪大学理学研究科高分子科学専攻の原田明研究室との共同研究により、光応答により情報伝達ができるような化合物の物性測定を行った。この結果は、論文として報告できた。さらにこの結果は、来年度の高分子学会年会などで報告予定でもある。さらに関西大学・化学生命工学・青田准教授との共同研究も展開中であり、光応答による長距離相互作用を解析するためにNMRを使用予定である。この結果も来年度の高分子学会で報告予定である。 このように広く化合物検索を進めているのだが、来年度は、昨年度報告した光によるヘリックス-コイル転移を誘引できる化合物の測定を本格化させ成果をまとめる予定である。 また、大阪大学先端イノベーションセンターは来年度産学連携推進本部に吸収合併され組織改編が行われるのだが、産学連携の一環として、大阪大学ではAgilent社との協働ユニット形成を行い、テクノアライアンスプロジェクトを立ち上げる。この協働ユニットへは申請者が中心となってNMR部門での研究を進めることが既に決まっており、測定装置開発を含め積極的に進める予定である。このプロジェクトについては、本学ベンチャービジネスラボラトリ主催の公開成果報告会(3/9大阪大学)ならびに異分野融合研究会(11/21-22淡路島)において報告を行った。
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