2009 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク配信を目的とした地球表層流体の荷重変動データベースの構築
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21740333
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| Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
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Principal Investigator |
瀧口 博士 National Institute of Information and Communications Technology, 新世代ネットワーク研究センター光・時空標準グループ, 専攻研究員 (20435788)
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| Keywords | 宇宙測地学 / 荷重変動 / GPS / VLBI / 地殻変動 |
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| Research Abstract |
本研究は,精密測位解析における荷重変動(地球表層流体の移動に伴う質量再分配による地球の弾性変形)の補正用データを計算・提供するデータベースを構築するものである.本研究期間内では,大気荷重,非潮汐海洋荷重,陸水荷重について任意の地点の荷重変動を,"いつでも,どこでも,だれでも"使用できるシステムを提供する所までを目指す.
本年度は,主に荷重変動計算プログラムの改良を行った.本研究開始以前に,グローバルな主要観測局での荷重効果を計算するプログラムは完成していたので,このプログラムをコマンドラインベースで任意の地点の任意の時間について計算する事が出来るように改良した.実際に荷重変動を計算するには,荷重変動の種類を選択し,適切な解析データを研究機関からダウンロードしなければならない.この選択とダウンロードも含めて,コマンドとオプションの組み合わせで実行可能にした.これにより,ほぼ自動的に任意の荷重変動を計算可能となった.また,これまでFortranで開発を行っているが,今後の改良,オプション追加が容易になるようにC++に移植する作業も始めた.
計算に使用するデータは,いくつかの研究機関から公開されている.これまで大気荷重の計算に使用する大気圧データは,米国大気海洋庁のNCEP再解析データのみだった.これをヨーロッパ中期気象予報センターの再解析データ(ERA-40)と気象庁の三次元客観解析データ(JRA-25長期再解析データ)にも対応した.
研究の進捗状況は,地震学会秋季大会,東京大学地震研究所研究集会で発表を行った.
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