2009 Fiscal Year Annual Research Report
二流体電磁流体力学理論に基づく高ベータプラズマの平衡および巨視的安定性の検証
Project/Area Number |
21740403
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
浅井 朋彦 Nihon University, 理工学部, 講師 (00386004)
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Keywords | 磁場反転配位(FRC) / 二流体MHD / フローシア / イオンドップラー分光 / 自己組織化プラズマ / コンパクトトーラス / マッハプローブ / 粒子・プラズマ加速 |
Research Abstract |
本年度前半では,本研究の目的を遂行するために重要なパラメータとなるプラズマフロー計測について,イオンドップラー分光法およびマッハプローブ計測法の開発を進めた。また,同時に,大域的なプラズマの挙動を観測するため,近紫外~可視領域用の小型トモグラフィカメラを開発した。また,プラズマ制御のための高速ガスパフバルブ,磁化同軸プラズマガンを応用した高速中性ガス加速装置の開発を進めた。 年度後半には,開発されたこれらの計測機器を使用し,磁場反転配位(FRC)プラズマのトロイダルフローの空間構造およびその時間発展について観測を進めた。この結果,逆磁場テータピンチ法により生成されるFRCにおいて,生成直後に常磁性方向のフローがあることがはじめて観測され,また,生成後,磁場のセパラトリックス近傍に,フローの速度シアが自発的に形成されることがわかった。また,この自己形成されるトロイダルフローについて,磁化同軸プラズマガンを用いたスフェトマック入射法により,ベータを大きく変化させない程度にトロイダル磁場を印加することで,積極的に制御できる可能性が実験的に示された。この実験では,トロイダルフローの減速に合わせて回転不安定性の成長速度の低下および閉じ込めの改善も観測されており,これまで同不安定性の唯一の制御法とされた多極磁場法に替わる,また先行技術と異なり閉じ込め性能の劣化を伴わない制御法である。この結果は22年度に韓国で開催される国際原子力機関・核融合エネルギー会議にて発表を予定している。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] SPLCA装置のCT生成加速部電源一段化と高速中性粒子フロー生成への応用2009
Author(s)
福本直之, 宮澤順一, 菊池祐介, 永田正義, 高橋俊樹, 浅井朋彦, 高橋努, 政宗貞男, 三瓶明希夫, 井通暁, 入江克
Organizer
第26回プラズマ・核融合学会年会
Place of Presentation
京都市国際交流会館
Year and Date
2009-12-04
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[Presentation] FRCプラズマの抵抗率2009
Author(s)
廣井雅典, 池山多恵子, 浅井朋彦, 高橋努, 大熊康典, 野木靖之
Organizer
第26回プラズマ・核融合学会年会
Place of Presentation
京都市国際交流会館
Year and Date
2009-12-01
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[Presentation] FRCプラズマの移送過程における閉じ込め特性2009
Author(s)
赤川駿介, 田邨尚郎, 日吉まゆ, 高尾昂平, 関谷修平, 佐藤幸志, 田澤仁康, 小森谷勇樹, 平山泰行, 藤川雅透, 松澤芳樹, 浅井朋彦, 平野洋一, 高橋努
Organizer
第26回プラズマ・核融合学会年会
Place of Presentation
京都市国際交流会館
Year and Date
2009-12-01
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