2009 Fiscal Year Annual Research Report
極低温2光子励起顕微鏡による光合成系光エネルギー捕集ダイナミクスの観測
Project/Area Number |
21750017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柴田 穣 Nagoya University, 理学研究科, 助教 (20300832)
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Keywords | 光合成アンテナ系 / エネルギー移動 / 蛍光顕微鏡 / 葉緑体 / ステート遷移 |
Research Abstract |
既設の超短パルスTi:Sレーザーと100倍の顕微鏡用対物レンズを用いて、栽培したトウモロコシの葉や、自生しているエノコログサなどの葉において2光子励起による蛍光スペクトルの測定を行った。CCDカメラにより葉からの蛍光スペクトルを取得できるような光学配置を構築して、2光子励起顕微鏡が実現可能であることを確認した。既設のガルバノミラーを組み込んで、試料上でレーザーを走査するようにLabViewによりプログラムを作成した。 真空用の対物レンズの選定に予定していたより長い時間がかかった。当初予定していたニコン社による特注レンズでは、作動距離が短いため自由度が小さくなってしまう、また厚さ0.2mm以下のカバーガラスを使用することを前提としているため、慎空中での使用には適さないことが分かった。ミツトヨ社が特注するものは、0.3mmの厚さの石英カバーガラスに対応すること、作動距離も若干長くなる、ということであったので、価格は若干高かったが最終的にミツトヨ社製のものを購入することとした。現在、購入した真空仕様対物レンズを組み込んだ顕微鏡の設計図を作成している。
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Research Products
(2 results)