2010 Fiscal Year Annual Research Report
円筒型多座配位子の自己集合による新規な金属錯体ナノチューブの構築
Project/Area Number |
21750054
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
秋根 茂久 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (30323265)
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Keywords | 超分子化学 / ナノチューブ / 自己集合 / 金属錯体 / 分子認識 / 大環状分子 |
Research Abstract |
本研究では、直径の定まった環状多座配位子を合成し、これを複数の金属と協同的に錯形成させることにより連結して金属錯体ナノチューブの合成を行うことを目的とする。ビルディングブロックとして円筒型および円盤状配位子を用いることで、一定の径や長さをもち、金属元素をチューブ骨格の望みの位置に組み込んだ、新しいタイプのハイブリッド型ナノチューブの合成を目指す。 円筒状骨格を持つ分子として、カリックス[6]アレーンを基本骨格とする多座配位子の合成について検討を行った。大量合成の容易なp-tert-ブチルカリックス[6]アレーンの脱tert-ブチル化、アセチル化、Baeyer-Villiger転位によるupper rimへのヒドロキシ基の導入を行った。このヒドロキシ基への官能基導入法を確立し、その方法を用いてピリジル基をもつ円筒配位子を合成した。この円筒型ヘキサピリジル体の配位子とパラジウム(II)の錯形成を行ったところ、チューブ構造をもつと考えられる配位ポリマーが生成した。また、環状ヘキサオキシム配位子の錯形成による集積構造の形成についても検討した。配位子を亜鉛(II)と錯形成させたところ、特異な構造をもつ二量体型六核錯体が生成し、その構造をX線結晶構造解析により明らかにした。また、チューブ状骨格の構成要素となり得るボックス状ホストも新たに開発した。キノフェナントロリン骨格をもつ配位子と白金(II)の錯形成によるボックス状ホストを定量的に合成し、その特異なヨードアレーン選択的認識についても明らかにした。
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Research Products
(27 results)
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[Presentation] Magnetic anisotropy designed SMM including Er(III)ion2010
Author(s)
Aika Yamashita, Akiko Watanabe, Takashi Kajiwara, Shigehisa Akine, Tatsuya Nabeshima, Motohiro Nakano, Tomoo Yamamura
Organizer
The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (Pacifichem 2010)
Place of Presentation
Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
20101215-20101220
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