2010 Fiscal Year Annual Research Report
細胞層の透過性マッピングを行うコンパクト化学イメージスキャナの開発
Project/Area Number |
21750070
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮本 浩一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70447142)
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Keywords | 化学センサ / 化学イメージスキャナ / 細胞透過率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、手のひらサイズのコンパクト化学イメージスキャナを開発することである。化学イメージスキャナは溶液中のイオン分布を可視化することのできる半導体化学センサであり、昨年度までに、小型ディスプレイモジュール上に表示した光点を光源として利用する新規測定法の開発に成功した。今年度は、本手法を用いた実験を積み重ねて研究成果を国際学会(Eurosensors XXIV)において口頭発表し、さらにSensors&Actuators誌に論文が受理された。今年度に得られた実験結果は、本手法が解像度を自在に変更しつつ化学イメージングと抵抗率分布のマッピングを行えることを示しており、化学イメージスキャナの小型化および細胞層の透過層マッピングに極めて有望なアプローチである。現在、マイクロコントローラボードを組み込むことにより小型化した測定システムの実機試作中であり、手のひらサイズの測定システムの実現が技術的に可能となった。さらに、本手法と組み合わせが可能な新しい測定方法(光電流の位相に注目した位相モード測定)についても、実験を重ねた。位相モード測定では、従来の測定方法で問題となっていたサンプルのインピーダンスからの影響を受けにくいことが明らかになった。研究成果については、国際学会(IMCS-13)において口頭発表を行い、Sensor Letters誌に論文が受理された。位相モード測定は、今後さらに高精度な測定システムの開発に応用が可能である。
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Research Products
(5 results)