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2009 Fiscal Year Annual Research Report

アニソール類を用いる触媒的クロスカップリング反応の開発

Research Project

Project/Area Number 21750100
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

鳶巣 守  大阪大学, 工学研究科, 特任講師 (60403143)

Keywords炭素-酸素結合切断 / ニッケル触媒 / アミノ化 / アニソール / クロスカップリング / 均一系触媒 / 不活性結合切断
Research Abstract

ハロゲン化物のかわりに、アニソール誘導体を用いる触媒的分子変換反応の開発を目指して以下の検討を行った。
1.単環アニソール誘導体での鈴木-宮浦カップリング:オルト位にピリジンなどの配向基を導入することで、従来反応が進行しなかった単環のアニソール誘導体の炭素-酸素結合切断をともなった鈴木-宮浦反応が進行することを明らかにした。
2.メトキシ基の特性を利用したオリゴアレーン類の合成:従来のハロゲン化物を用いるクロスカップリングとアニソールのクロスカップリングとを組み合わせることで、保護・脱保護を行うことなく、直接的にテトラアレーン合成することができた。
3.炭素-酸素結合切断反応を鍵とするアミノ化反応の開発:アニソールを用いる触媒的変換はこれまで、有機金属試薬とのクロスカップリングに限定されていた。本研究により、アミンを求核剤として用いる、アミノ化反応へと展開できることを明らかにした。配位子としては、従来炭素-酸素結合活性化に有効であるとされてきたトリシクロヘキシルホスフィンではなくN-ヘテロサイクリックカルベン配位子が最適であることを見出した。さらに、本アミノ化反応は、アニソール誘導体だけではなく、アシル化フェノール誘導体にも適用可能であり、炭素-酸素結合を切断し、アミノ基へと置換することができる。
以上の成果により、これまで不活性と考えられてきた、フェノール誘導体をハロゲン化物の変わりに種々の変換反応へと利用できることを示すことができた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 2009

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Nickel-Catalyzed Amination of Aryl Carboxylates via the Cleavage of Aryl-Oxygen Bonds2010

    • Author(s)
      Toshiaki Shimasaki, Mamoru Tobisu, Naoto Chatani
    • Journal Title

      Angewandte Chemie, International Edition in English

      Volume: 49 Pages: 2929-2932

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Ni^0-catalyzed Direct Amination of Anisoles Involving the Cleavage of Carbon-Oxygen Bonds2009

    • Author(s)
      Mamoru Tobisu, Toshiaki Shimasaki, Naoto Chatani
    • Journal Title

      Chemistry Letters

      Volume: 38 Pages: 710-711

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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