2009 Fiscal Year Annual Research Report
時間分解円二色性によるDNA―色素間相互作用の動的挙動解析
Project/Area Number |
21750164
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荒木 保幸 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 助教 (80361179)
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Keywords | 円二色性 / DNA |
Research Abstract |
本年度は、現有設備であるナノ秒レーザーフラッシュホトリシス装置を改良し、レーザーフラッシュホトリシス法で用いるモニター光を楕円偏光とし、サンプルにおいて引き起こるCDに由来する楕円偏光の楕円率変化を高感度で検出する、マイクロ秒の時間分解能を有するCD測定装置を構築することに成功した。Kligerらによって提案されている手法を元に、本年度ではこの手法をさらに高感度化するための手法を開発し、基礎的なデータを得ることができた。その成果を学会にて発表することができた。また、この成果に関して、特許出願中である。 またストップトフロー法を用いたサブミリ秒の時間分解能を有する円二色性(CD)測定装置の構築を行っている。購入したストップトフロー装置を上記のCD測定装置に組み込むことにより、DNA-色素間の結合速度を測定する装置の構築に取り掛かった。現在、二重螺旋DNAとtetrakis(4-N-methylpyridiumyl)porphine(H2TMPyP)におけるストップトフロー法による時間分解CD測定の基礎的データを収集している。 これらと並行して、時間分解CDスペクトルと定常CDスペクトルとの相違点を検討することで、どの結合様式が観測されているか検討が必要となるため、DNAへのH2TMPyPの滴定実験におけるUV-visスペクトルおよびCDスペクトル変化を元に、DNAとH2TMPyPにおける相互作用の確認、結合様式に関する定量的なデータを得た。
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[Journal Article] Role of Phe113 at the distal side of the heme domain of an oxygen-sensor(Ec DOS)in the characterization of the heme environment2009
Author(s)
Ito, Shinya, Araki, Yasuyuki, Tanaka, Atsunari, Igarashi, Jotaro, Wada, Takehiko, Shimizu, Toru
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Journal Title
Journal of Inorganic Biochemistry 103
Pages: 989-996
Peer Reviewed
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[Journal Article] Synthesis and Photophysical and Photovoltaic Properties of Porphyrin-Furan and-Thiophene Alternating Copolymers2009
Author(s)
Umeyama, Tomokazu, Takamatsu, Takeshi, Tezuka, Noriyasu, Matano, Yoshihiro, Araki, Yasuyuki, Wada, Takehiko, Yoshikawa, Osamu, Sagawa, Takashi, Yoshikawa, Susumu, Imahori, Hiroshi
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Journal Title
The Journal of Physical Chemistry C 113
Pages: 10798-10806
Peer Reviewed
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