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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト由来生理活性ペプチドホルモン末端Cアミド化酵素の構造と反応機構の全容解明

Research Project

Project/Area Number 21750181
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

下川 千寿  久留米大学, 医学部, 助教 (20529284)

KeywordsPAM / PHM / PAL / 銅酵素 / 亜鉛酵素 / 金属酵素 / ペプチドホルモン / 生体反応化学
Research Abstract

オキシトシンなど約半数の生理活性ペプチドの活性発現に必要とされるC末端アミド構造は、酵素PAM^*の触媒作用によって生成される。PAMは、PHM^<**>ドメインおよびPAL^<***>ドメインからなる2頭酵素であり、この酵素の機能不全は致死的である。本研究ではこれらの反応機構を明らかにするため、酵素中に含まれる金属イオンの役割について検討を行った。昨年度までに、キレート剤や還元剤の種類や濃度の検討を行う事で2頭酵素PAMからほぼ全ての金属を除去することに成功し、さらに金属除去PAMおよび金属再構成PAMを用いて反応解析を行うことで、酵素活性の発現に必要な金属イオンを明らかにした。複数の金属サイトが存在する2頭酵素PAMではそれ以上の解析が困難であったため、本年度はアミド化反応の後半の触媒作用を担うPALを用いて詳細に検討を行った。今回新たに樹立したPAL発現細胞からPALを精製し、得られたPALから含まれる金属イオンの除去を行った。この金属除去PALおよび金属再構成PALを用いて反応解析を行うことで、PAL活性の発現に必要な金属イオンを明らかにした。さらに金属除去PALに添加する金属イオンの種類によってPAL活性を促進または阻害することを突き止めた。これら一連の研究によって2頭酵素PAMに含まれる全ての金属イオンの役割が明らかにされた。また、本研究で得られた金属除去および金属再構成酵素は2頭酵素PAMの機能解明につながるのみでなく、結晶構造解析や新規な酵素反応の発現などに大きな可能性を見いだした。
^*PAM ; peptidylglycine -amidatingmonooxygenase,^<**>PHM ; peptidylglycine -hydroxylating monooxygenase,^<***>PAL ; peptidylamidoglycolate lyase

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Multifunctions of MelB, a Fungal Tyrosinase from Aspergillus oryzae2011

    • Author(s)
      Nobutaka Fujieda, Michiaki Murata, Shintaro Yabuta, Takuya Ikeda, Chizu Shimokawa, Yukihiro Nakamura, Yoji Hata, Shinobu Itoh
    • Journal Title

      ChemBioChem

      Volume: 13 Pages: 193-201

    • DOI

      10.1002/cbic.201100609

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ヒト由来アポ型アミド化酵素の金属再構成体を用いた反応解析2011

    • Author(s)
      下川千寿, 原田沙織, 東元祐一郎, 佐藤秀明, 杉島正一, 野口正人
    • Organizer
      平成23年度日本生化学会九州支部例会
    • Place of Presentation
      久留米大学
    • Year and Date
      2011-05-22

URL: 

Published: 2013-06-26  

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