2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21750197
|
Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
三成 剛生 独立行政法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, MANA研究者 (90443035)
|
Keywords | 有機トランジスタ / オール溶液プロセス / オール印刷プロセス / フレキシブルエレクトロニクス / プラスチックエレクトロニクス / 表面選択塗布法 / 自己組織化 |
Research Abstract |
人と環境にやさしい新しいエレクトロニクスとして、有機半導体による、薄さ、軽さ、柔らかさを備えた次世代電子素子の実現が期待されている。さらに、有機材料の溶解性を活かせば、エコロジカルな印刷法によるデバイスの低コスト・大量生産が可能であると考えられる。我々は基板表面の親液性・撥液性を表面官能基によってパターニングを行い、親液性の領域のみに自発的な有機結晶成長を促す表面選択塗布法を開発した。さらにこの方法を用いることで、有機トランジスタ素子のゲート、ソース・ドレイン電極、半導体層までのすべてのコンポーネントを自己形成で作製するオール印刷プロセスを実現し、論文発表を行った。この方法はすべて大気下のプロセスで行えるため、真空装置を一切用いることなく有機トランジスタを製造できる。また、プロセス温度もプラスチックのガラス転移温度以下に抑えられており、フレキシブルな電子デバイスを印刷法で形成することが可能となった。その他、有機トランジスタの物理的な動作原理を解明する様々な研究を行った。
|