2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21750201
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Research Institution | 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 |
Principal Investigator |
佐藤 博文 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, 研究員 (70443546)
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Keywords | 界面活性剤 / 蛍光 / ピレン / 臨界ミセル濃度 / 蛍光スペクトル / エキシマー発光 / 界面物性 / 蛍光特性 |
Research Abstract |
本研究では、疎水基の先端に蛍光プローブを導入した界面活性剤(蛍光性界面活性剤)を開発して、その毛髪組織への浸透挙動を蛍光発光により高感度検出することを目的としている。本年度の研究では、ピレンを有する蛍光性界面活性剤の固体状態および液体状態の集合挙動と毛髪組織への浸透挙動に関する検討を行った。固体状態の集合挙動を明らかとするために、急冷による凍結乾燥の後得られた粉末のSEM観測を行った。その結果、試料濃度により異なる径のひも状会合体を形成することがわかった。さらに、液体状態の集合挙動を明らかとするために、動的光散乱による粒径測定と磁場勾配NMRによる自己拡散係数測定を行った。その結果、動的光散乱では濃度により異なるサイズの粒径を示すことがわかった。さらに、その粒径はSEMで観測されたひも状会合体の太さと相関することがわかった。一方、自己拡散係数測定では表面張力測定より求めた臨界ミセル濃度をさかいに分子の運動挙動が変化することがわかり、臨界ミセル濃度以上の濃度で会合体を形成していることが示された。興味深いことに、濃度の上昇に伴う自己拡散係数の減少率が減少することより、会合体はサブミクロン以上の大きさにならないことが分かった。臨界ミセル濃度以上の蛍光性アニオンおよびノニオン界面活性剤試料にヒト毛髪(白髪)を浸し、よく洗浄したのちUV366を照射すると、ともに毛髪全体から青色の蛍光が観測されどちらのタイプの蛍光性界面活性剤も毛髪組織の表面に吸着することがわかった。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Synthesis, Interaction and RNase H Activitiy Studies on Peptide Ribonucleic Acid-DNA Chimeras2010
Author(s)
A.Nagami, T.Mizutani, Y.Maeda, H.Sato, S.Sakamoto, Y.Araki, H.Chon, S.Kanaya, Y.Inoue, T.Wada
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Journal Title
Nucleic Acid Symp.Ser.
Volume: 54
Pages: 129-130
Peer Reviewed
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