2009 Fiscal Year Annual Research Report
バイオベースポリマーをテンプレートとするタンパク質空間規則的局在化技術の確立
Project/Area Number |
21750221
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
成田 貴行 Saga University, 理工学部, 助教 (30423560)
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Keywords | 相分離 / 局在化 / バイオベースポリマー |
Research Abstract |
バイオベースポリマーをテンプレートとするタンパク質空間規則的局在化技術の確立する為に、そのテンプレートとなる多糖類水溶液相分離系と脂質混合相分離系において実験を行った。 多糖類水溶液相分離系では束縛空間の形、温度、濃度を変えることによって、形状の異なる模様を持ったゲルを得ることに成功した。またこれらの条件を変えることで多糖ゲル粒子内の偏光度、表面の形態を変えることができた。サブミクロンオーダーへのサイズダウンは図れなかったが、サイズダウンを図るための指針を得ることができた。これらの結果は日本化学会第90春季年会にて発表を行った。 脂質混合相分離系においては、リン脂質を用いたリポソームの表面上で2成分からなるリン脂質の相分離挙動を確認した。相分離を誘起させる手段としてリポソーム内側と外側の水溶液のイオン強度及び、pHを変化させた。結果、リポソーム内部のリン脂質とリポソーム外部の脂質のパッキングの違いによりリポソーム自信の変形が起こることが分かった。今後、pH変化とこの変形また相分離の発展度の関係をつけることで、リポソーム膜上の相分離と変形をコントロールできるように研究を進める。これらの結果は日本化学会第90春季年会にて発表を行った。
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