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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ボールエンドミルを用いた同時多軸制御加工による表面凹凸の配列制御

Research Project

Project/Area Number 21760105
Research InstitutionTokyo Metropolitan College of Industrial Technology

Principal Investigator

松田 礼  Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology, ものづくり工学科, 助教 (30469580)

Keywords機械工作・生産工学 / 表面凹凸 / ボールエンドミル / 多軸制御加工 / マシニングセンタ / 精密部品加工
Research Abstract

機械部品や日用製品の表面には,様々な凹凸パターンが形成されているものが数多く存在しており,表面凹凸の配列や大きさによって様々な機械的特性が付与されている.特にインペラやタービンブレードのような複雑な曲面の切削には,ボールエンドミルによる同時多軸制御加工が行なわれている.本研究では,ボールエンドミル加工によって表面に形成される凹凸を対象とし,同時多軸制御加工によって形成される表面凹凸の配列を制御する手法の確立を目的としている.本年度は,平面加工時における凹凸パターンを幾何学的に解析するために,切削痕を球面で近似する手法を提案し,切削実験とシミュレーションによる解析を行なった.その結果,切削痕の送り方向の幅は,偏心量,工具傾斜角度の正弦成分に比例して増加することを示した.また,工具刃先の曲率半径を変えずに工具1回転あたりの送り量を小さくすると,偏心量が小さい値で切削痕の幅は一定値に到達する,つまり,工具刃先の曲率半径が同じ場合,工具1回転あたりの送り量を小さくすると,切削痕の幅は偏心量の影響を受けにくくなることを示した.また,これまでの研究で提案してきたパッチ分割切削法を曲面加工に拡張し,任意形状・寸法の三角形パッチ内部にカッタマーク列を整列する手法を考案した。実験の結果,隣接する工具経路間の位相差を一定とすることで,曲面を平面の三角形パッチ群で近似した際の任意形状の各パッチ内部に,整列したカッタマーク列を形成することができることを明らかにした。今後は,直進軸のみと直進2軸+旋回1軸の組合せによる同時3軸制御加工,直進3軸と旋回1軸による同時4軸制御加工などの同時多軸制御加工を行ない,表面凹凸の配列変化を確認する.また,同時多軸制御加工では,各軸の送り速度と工具傾斜角度が変化しながら表面凹凸が創成されるため,2つの因子の変化と表面凹凸の配列の関係について検証する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] パッチ分割切削法による任意三角形パッチ内への規則的表面模様形成2010

    • Author(s)
      福田理明, 笹原弘之, 松田礼, 堤正臣
    • Journal Title

      精密工学会誌 76巻

      Pages: 111-115

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ボールエンドミル切削痕の球面近似による仕上げ面凹凸模様の配列予測2010

    • Author(s)
      松田礼, 笹原弘之, 堤正臣
    • Organizer
      2010年度精密工学会春季大会学術講演会
    • Place of Presentation
      埼玉大学
    • Year and Date
      2010-03-18

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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