2010 Fiscal Year Annual Research Report
ハンドル型入力装置における触覚振動による安全・安心の向上
Project/Area Number |
21760180
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
吉田 秀久 防衛大学校, システム工学群, 准教授 (00332635)
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Keywords | 交通機械制御 / 振動伝達 / 操作 / モデル化 |
Research Abstract |
人体の手部・腕部を介した振動伝達を対象とし,自動車の操舵系において,運転状況下で注意喚起のための触覚刺激によるハンドル振動において,運転者のその後の危険回避のための運転行動に影響を与えず,回転振動として与えるトルクについて,振幅や周波数などの関係から適切な適用範囲を明らかにする必要がある.その特性について実験および実験に数値シミュレーションおよびによって調査する.本年度は以下の3項目を実施検討した. (4) 表面筋電位と操舵トルク,操舵角との関係を示す数学的モデルのモデル化の精緻化 (5) 意志に反する刺激が加わる際の許容範囲と許容限界の評価 (6) 注意喚起の信号として適切な特性の明確化 操作系における主体的な振動系に対して,振動が追加されることで,複合する振動環境下において,筋電位から操作動作予測が可能となるモデルが構築可能かを検討している.被験者により操舵トルク,操舵角を構成する筋出力が異なり,(4)モデル化が難航している.一方,(5)許容範囲と許容限界の評価,(6)注意喚起の信号の明確化には或程度の見通しが見込めそうである.23年度も(5)(6)を中心に取り組みながら,操舵系運用を目指した振動呈示法とその活用に関する理論体系化を目指していきたい.
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