2010 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルな可動部をもたない空間解像度可変広角中心窩センサに関する研究
Project/Area Number |
21760206
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
清水 創太 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20328107)
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Keywords | バイオメカニクス / メカトロニクス / 人間機械システム |
Research Abstract |
平成22年度の取り組みは,前年度に完了した拡大率分布を固定にしたレンズ部の1次モデルと拡大率可変の2次モデルの1次設計に基づき,レンズの部位を入力レンズ,出力レンズ,内部レンズの3つに分け,入出力レンズを液晶レンズで試作して置き換えることでその評価に基づいて2次設計及びセンサ全体の試作を行う計画であった.しかし,試作した入出力レンズに基づいた2次モデルの評価を行い,2次設計を進めていく段階で以下の理由から全体の設計を見直し,計画を修正することとなった.(1)液晶入力レンズで作り出した拡大率の変化に対して撮像面上で良い結像を得るためには,液晶出力レンズで屈折光を補正するだけでなく,通常レンズ材料で構成される内部レンズの移動あるいはバックフォーカス調整が必要である.(2)内部レンズを複数枚(最小で2枚)の液晶レンズセル構造とし,入出力レンズを通常レンズとすることで,各レンズ位置を固定したまま結像特性と光量が改善される. そこで,内部レンズを2枚の液晶レンズセルを用いた構成とし,入出力レンズを通常レンズ材料を用いた固定レンズとし,本研究課題の鍵となる液晶レンズセルを含む内部レンズの2次設計を実施した(厳密には1次設計の3次モデル).その後,集光・結像特性を高めるよう入出力レンズの2次設計に着手した.各レンズの試作に関して繰り越し申請を行い,入出力レンズの2次設計完了後平成23年度に実施した.液晶レンズの試作は秋田県高度技術研究所で実施し,2次モデルの評価は早稲田大学で実施した.このために国内旅費の中から調査・研究旅費を使用した.設備備品費を使用して光学系設計用ソフトウェア(年間サポート)を購入して,内部レンズ及び入出力レンズの2次設計を実施した.通常材料によるレンズの加工は光学機器メーカーに外注した(平成23年度).液晶レンズの試作と全体の評価に当たって消耗品費から光学材料費を使用した.
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