2009 Fiscal Year Annual Research Report
電気エネルギーを用いたコンクリート破砕における制御技術の確立
Project/Area Number |
21760223
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Research Institution | 熊本高等専門学校 |
Principal Investigator |
村山 浩一 熊本高等専門学校, 機械知能システム工学科, 准教授 (30290836)
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Keywords | 電力工学 / エネルギー変換 / 衝撃波 / コンクリート破砕 |
Research Abstract |
本研究は,電気エネルギーを用いたコンクリート破砕工法について,その破砕量や破砕方向の制御を可能とする技術を確立することを目的としている.単純に破砕だけを目的とした工法については,すでに火薬を用いた工法が確立されているが,危険物ゆえに法的な規制があり,その取り扱いには様々な制限があることから,火薬以外の破砕工法についての研究も進められている.電気エネルギーを用いた砕石工法もその一つであり,本研究は細線放電よる破砕工法を基に,さらに一歩推し進めたものとして,その破砕量や破砕方向を制御する工法について研究をおこなっている. 昨年度の研究では,これまでの実験において使用してきたΦ30,t=10のコンクリート破砕対象物をΦ50,t=100のより大きなものとし,更に細線をコンクリート内部に直接埋め込む形から,破砕対象物を穿孔して,そこに細線を取り付けた電極を水と一緒に封入して放電するという形に変更して実験をおこなった.また,破砕方向を制御する工法として,穿孔の一部にくさび型の切り欠きを作り,その切り欠きに応力が集中させる形で破砕をおこなうという実験をおこなった. 結果として,今回使用した大きさのコンクリート破砕対象物については,充電電圧が高くなるにつれ破砕量が1次関数的に増加していくが,9kVを越えると破砕量は飽和してしまうことが分かった.また,くさび型の切り欠きを入れた穿孔に対しておこなった実験では,5kV程度の充電電圧で破砕をおこなうことで,切り欠きに沿って亀裂を発生させ対象物を破砕することが可能であることを確認した.
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Research Products
(2 results)