2010 Fiscal Year Annual Research Report
光パルスシンセサイザを用いたスーパーコンティニュームコム光の広帯域化・平坦化
Project/Area Number |
21760252
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
柏木 謙 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 助教 (10509730)
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Keywords | 光パルスシンセサイザ / スーパーコンティニューム / 光周波数コム / 光パルス圧縮 |
Research Abstract |
周波数軸上での振幅・位相変調による光パルス合成は、任意の光波形が合成可能なことから様々な用途で研究されている。研究代表者は光ファイバ通信で利用される通信波長帯で光パルス合成が可能な光パルスシンセサイザの応用研究を進めている。本研究課題では合成したパルスを広帯域化と平坦化を中心としたスーパーコンティニュームコム光のスペクトル形状の制御に利用している。 広帯域なスーパーコンティニュームコム光を生成するためには、高いピークパワーのパルスが必要であるため、本課題では光パルスシンセサイザからのパルスを圧縮する手法について検討している。しかし、圧縮されたパルスは一般的に歪んでしまい、主ピーク以外の残留成分(ペデスタル)が生じてしまう問題がある。このペデスタルはスーパーコンティニューム光の平坦化には、抑圧が必要であことがわかっている。そのペデスタルを抑圧し、圧縮パルス形状の制御について前年度から続けて検討した。今年度は前年度に検討した種パルス形状の制御による手法に加えて、新たに位相変調器を使用してパルス列と同期した位相変調による制御を導入した。3.2psのパルスを位相変調器なしで1.4psまで圧縮できていたが、位相変調器の導入により、さらに0.1ps細い1.3psにまでパルス圧縮が可能で、さらにペデスタルも抑圧できることがわかった。 さらに圧縮率を向上して高いピークパワーを実現するために、圧縮用のファイバについて検討した。圧縮用ファイバを非線形性の高いものに変更すると共に適切なファイバ長にすることで、圧縮率が向上し、380fsまでパルスを圧縮することが出来た。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] 光周波数コム間隔掃引干渉法の高分解能化2011
Author(s)
小島崇人, 粕谷洋介, 柏木謙, 黒川隆志, 崔森悦
Organizer
2011年春季 第58回 応用物理学関係連合講演会
Place of Presentation
神奈川工科大学(神奈川県)(講演会中止・発表みなし成立 3月9日講演予稿集発行)
Year and Date
2011-03-24
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