2010 Fiscal Year Annual Research Report
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21760294
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
松元 隆博 山口大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (10304495)
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| Keywords | 光無線通信 / 光軸ずれ / スペクトル拡散 / 光ZCZ符号 / ZCZ-CDMA方式 / マッチトフィルタ / FPGA / LED |
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| Research Abstract |
本研究では,高速で,光軸ずれに強い並列光無線通信方式の実現を目指している.これは,我々が提案している光ZCZ (Zero Correlation Zone)符号を光符号分割多元接続(CDMA)方式に適用することで実現できる.この光ZCZ符号は復調点の前後のある範囲で,相互相関関数が完全に0になるため,光軸ずれがあり送受信間の到達時間がずれた場合においても,隣接するLED間の干渉を抑圧できる.したがって,光軸合わせのためのハードウェアを簡素化でき,また高速伝送するための並列数を増やすことができ通信速度の高速化が期待できる.このときの並列数は符号の数を意味するが,光ZCZ符号は符号数が数学的上界を満たす理想的な符号であるため,並列数を理論的限界まで増やすことができる.従来,一般的に用いられている光直交符号や拡張プライム符号を用いた光CDMA方式では,符号間の干渉を完全に0にすることが出来ないため,高速伝送するための並列数に制限があった.また,根本的に符号の数が少ないため,並列数を増やすことができなかった.
平成22年度は、上記提案方式の性能評価を行うため、まず光伝送方式を適用した送受信機のベースバンド処理部の設計とそのFPGA上への試作を行った。具体的には送信で用いるZCZ符号をディジタル値で発生させる符号発生器と、受信した信号とZCZ符号との相関処理を行うマッチトフィルタ等で構成される、送信、受信を行うディジタル回路を回路規模を考慮して演算語長を決定し、また小規模な回路構成を検討した上で、FPGA上に試作した。つぎに、昨年度試作した送受信機のアナログ部と接続して、動作試験を行った。多重実験を行った結果, 他局からの干渉を抑圧できることが確認できた。
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