2009 Fiscal Year Annual Research Report
UWBアレイレーダによる人体立体形状のリアルタイムイメージング技術
Project/Area Number |
21760315
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪本 卓也 Kyoto University, 情報学研究科, 助教 (30432412)
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Keywords | UWB / レーダ / イメージング / アレイアンテナ / リアルタイム |
Research Abstract |
本年度は、まず人体のイメージングが可能な2次元UWBアンテナアレイシステムを整備し、基本的な特性の測定を行った。本システムは約300個のUWBアンテナおよび研究室設備である広帯域信号発生器および広帯域オシロスコープによって構成した。 【2次元アンテナアレイの基本的特性測定】 まず、整備した本システムにおけるアンテナ特性を測定した。周波数スペクトルや時間領域の波形およびアンテナパターンを測定し、単一アンテナの場合と定量的に比較し、これらのデータを用いた適切な受信フィルタを設計し、歪みやS/Nの問題を解決した。次に、静止した金属球を目標として設置してデータの取得を行った。受信信号を用いたSEABED法による立体形状推定を行い、信号のSN比や推定精度などの基本的特性を調べた。 【2次元アンテナアレイを使用した信号処理法開発】 さらに、若手研究(スタートアップ)18860040にて開発された運動・形状推定技術を拡張し、2次元アンテナアレイで受信される複数の信号を用いた推定の安定化・高精度化のための信号処理法を開発した。本年度は簡易な手法として、多数のアンテナの中から複数のアンテナの組み合わせを選び、それぞれのアンテナ組に対して従来手法を適用した結果得られる推定運動に対し、位置オフセットを補正した上で平均し、精度改善を図った。2アンテナのみ使用する従来法と、運動推定精度および形状推定精度の双方を比較し、提案法の精度改善度を明らかにした。
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Research Products
(7 results)