2009 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルネットワークにおけるコミュニティ同定問題への制御理論からのアプローチ
Project/Area Number |
21760337
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
小西 克巳 Kogakuin University, 情報学部, 准教授 (20339138)
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Keywords | コミュニティ同定 / ソーシャルネットワーク |
Research Abstract |
以下の2点について研究を進めた。 1.Social Influence Networkが与える数理モデルに基づき、個々のユーザー行動が他のユーザーにどのように影響を与えるかを表現する数理モデルを線形システムとして与える。 2.1で得られた線形システムに対し、ユーザー行動履歴ログデータから同定する手法を導出する。 Social Influence Networkの振る舞いを表すモデルとして、制御系設計で利用される線形時不変システム(Linear Time Invariant Systrem)を与え、最小二乗法に基づく道程手法を与えた。その記事・文章に興味があるかどうかを0か1かで表現した数理モデルである。このとき、入力は他者の意見(0または1)であり、状態は0以上1以下め値、出力は状態を0または1で量子化した値となる。 当初の計画で想定していたdig.comのログデータではなく、twitter.comのログデータを利用して同定実験を行った。ログデータから特定めキーワード(英語のキーワード)を抽出し、そのキーワードがどの程度利用されているかの利用頻度を計算し、これらのデータを利用して同定を行った。その結果、同じ事件・事象に関連する言葉のパラメータには相関があることがわかった。例えば、「President」と「election」などの単語である。この結果は、コミュニティ同定への有効性を示唆しており、本研究が有効であることを示している。本研究では、観測される状態が0または1に量子化された値であるため、このように粗く量子化された場合の最小二乗法と全最小二乗法の基礎的研究を行った。
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Research Products
(1 results)