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2010 Fiscal Year Annual Research Report

統計パラメータを用いた腐食RC部材の平均引張挙動モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 21760353
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

高橋 良輔  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (10371783)

Keywords鉄筋腐食 / 付着劣化 / 変形性能 / 引張挙動 / FEM / 分散鉄筋
Research Abstract

今年度は,前年度じ実施した,平均引張挙動構成測構築のための実験においてより精緻なデータを取得するため,専用載荷フレームを製作して同様の試験を行ったが,有用なデータを取得することができなかった。一方,本研究にて開発する平均引張挙動構成測の適用性検証の目的として,前年度行った鉄筋腐食RCはりの載荷実験において,付着劣化が曲げ変型性能に対して大きく影響することが明らかとなったため,今年度はさらなる追加データ取得ための実験実施と,また,RCはりの実験結果に対して,付着を直接考慮出来,精緻だが実務ではあまり扱われない離散鉄筋モデルと,本研究で開発するモデルを適用する分散鉄筋モデルを用いてパラメトリック解析を行い,各種鉄筋モデルの腐食RCはりの曲げ性能評価に対する適用性の検討,並びに解析の入力データとして必要な腐食分布レベルの検討を行った。
検討結果から,平均断面減少率が30%となり局所的な破壊性状を示すような腐食が激しいレベルの場合,形状スキャナーを用いた細かい腐食分布を適用しても耐力は実験に近づくが過大評価となり,以下に最小断面を調査で測定するかが重要であることを明かとした。また,付着を直接考慮できない分散鉄筋モデルや,離散鉄筋を用いても剛結の場合は,耐力の過大評価と実験とは異なる破壊位置を示し,変型性能のみならず耐力や破壊性状を評価できないことを明らかとした。さらに,付着を直接考慮できるモデルであっても,耐力は概ね評価できるものの,付着軟化の扱いなどによって破壊位置を評価できないことを明かとした。従って,平均引張挙動構成測については分散鉄筋モデルそのものの制約により,適用範囲が制限される可能性と,このようなモデルの適用限界を示す必要性を明らかにすることができた。

  • Research Products

    (5 results)

All 2011 2010 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 破壊の局所化を伴う腐食RCはりの曲げ挙動FEM解析2011

    • Author(s)
      高橋良輔
    • Journal Title

      土木学会第66回年次学術講演会講演概要集

      Volume: (採用決定)

  • [Journal Article] 鉄筋腐食したRCはりの曲げ変形性能に及ぼすかぶり厚さの影響2010

    • Author(s)
      松下綾太
    • Journal Title

      土木学会第65回年次学術講演会講演概要集

      Volume: V Pages: 399-400

  • [Presentation] 鉄筋腐食したRCはりの曲げ変形性能に及ぼすかぶり厚さの影響2010

    • Author(s)
      松下綾太
    • Organizer
      土木学会第65回年次学術講演会
    • Place of Presentation
      北海道大学,札幌市
    • Year and Date
      20100900
  • [Presentation] 鉄筋腐食したRCはりの曲げ変形性能に関する実験的研究2010

    • Author(s)
      松下綾太
    • Organizer
      第32回コンクリート工学講演会
    • Place of Presentation
      大宮ソニックシティ,さいたま市
    • Year and Date
      20100700
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~ssaito/conc/

URL: 

Published: 2012-07-19  

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