2010 Fiscal Year Annual Research Report
文化的資源に対する簡便な高精度3次元計測手法の開発
Project/Area Number |
21760406
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
國井 洋一 東京農業大学, 地域環境科学部, 助教 (10459711)
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Keywords | 文化的資源 / 3次元計測 / 写真測量 / デジタルカメラ / 精度検証 / 手法開発 / 3次元モデリング |
Research Abstract |
本研究は日本の文化的資源に対し、市販デジタルカメラ等による写真測量技術を用いて安価・簡便かつ高精度な非接触型3次元計測手法を提案するものであり、平成22年度の目標は、平成21年に開発した計測手法の精度検証を実施することであった。この目標を達成するために、近年新たな計測機器として進化を遂げている、地上型3Dレーザスキャナ(価格:約2千万円)を使用した日本庭園の計測作業を実施し、さらに市販デジタルカメラを用いた開発手法でも局所的な計測を試みた。それらの結果を比較したところ、精度面においては開発手法が10倍程度高い数値となり、性能の高さを確認することができた。さらに、機器の価格においても格段の差があることから、開発手法はコスト面においても有利であるといえる。なお、課題としては計測距離が精度に反比例するため、高精度な計測を目指す場合は近接域でのデータ取得が必要となることから、計測範囲が限定される点があげられる。また、開発手法にて取得すべきデータは単純な画像データであり、そこから3次元情報を得るためにはやや煩雑な処理を要するため、効率化が求められるところである。 平成23年度の目標は上記の課題解決の他に、計測成果を視覚的にわかり易い形で表現するための、モデリング部の開発を実施することである。3次元モデリングに関しては既にいくつかの対象を利用して具体的な研究にも取り掛かっており、それらを援用することで本研究の課題にも取り組めるものと見込んでいる。
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Research Products
(4 results)