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2009 Fiscal Year Annual Research Report

都市ごみ焼却残渣の炭酸化処理による二酸化炭素固定化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21760420
Research InstitutionPrefectural University of Hiroshima

Principal Investigator

崎田 省吾  Prefectural University of Hiroshima, 生命環境学部, 准教授 (80398099)

Keywords都市ごみ / 焼却残渣 / 二酸化炭素 / 炭酸化処理 / 温暖化対策
Research Abstract

本研究では,高アルカリ性である都市ごみ焼却残渣をCO_2固定化担体と捉え,清掃工場から排出されるCO_2を可能な限り吸収させ(炭酸化処理),廃棄物部門からのCO_2排出削減に貢献することを目的とした。
まず,都市ごみ焼却灰の最大CO_2吸収量を検討した。試料をPE製バットに薄く敷き,含水率を0,30,および50%となるように純水を含水させて混練後,デシケータ中でCO 2(99.99%)を湿潤通気させた(通気流量:300ml/min)。経時的に試料をサンプリングして炭酸含有量を測定するとともに,環境庁告示第46号法試験(JLT46)を行った(測定・分析項目:アルカリ度,pH, EC, Ca, K, Na, Pb, Cd, Zn, T-Cr)。なお,炭酸含有量については,1M H 2SO 4で炭酸を加熱遊離後,Ba(OH) 2溶液にトラップさせ,0.1M H 2SO 4で滴定して測定した。
焼却灰のCO 2吸収量は含水率によって異なり,30%の時が最もCO 2を吸収していた。また,従来の炭酸化処理に関する研究(焼却残渣中の重金属を不溶化させることを目的とした研究)でのCO 2吸収量と比較し,約3~5倍のCO 2を吸収することが示された(約1.2~2.0mmol-CO 2/g-dry ash)。次にJLT46溶液のアルカリ度とCO 2吸収量の関連を整理した。試料ごとのバラつきが大きかったものの,ある程度の相関が認められたことから,焼却灰のCO_2吸収量については,アルカリ度が指標となり得ることが示唆された。
以上より,量的な面での炭酸化処理の有効性が示されたことから,炭酸化反応効率の向上を目標として,CO 2溶解水を直接,焼却残渣に含水させて処理を実行し,処理時間の短縮可能性を引き続いて検討中である。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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